てぃ先生は、X(旧Twitter)などのSNSを中心に、子どもや子育てについて発信している保育士だ。
「フォロワーが多すぎる」「テレビにも出ている」「本まで出版している」といった姿を見ると、保育士というよりインフルエンサーなのではないか、と感じる人がいても不思議ではない。
しかし、経歴や活動内容を追っていくと、単なるSNS上の人気だけで現在の活動を築いた人物ではないことが分かる。
てぃ先生は現役の保育士
てぃ先生について最初に確認しておきたいのは、保育士としての現場経験を持っていることだ。
講談社のプロフィールでは、関東の保育園に勤める男性保育士として紹介されている。保育士として働きながら、その専門性を生かして子育てや子どもとの向き合い方を発信している。
さらに、他園の保育内容についてアドバイスする「顧問保育士」としての活動にも取り組んでいる。
つまり、SNSだけで子育て論を語っているわけではない。
ここは「胡散臭いのでは?」と感じたときに、かなり重要なポイントだ。
なぜ「胡散臭い」と感じる人がいるのか
てぃ先生が胡散臭いと思われる理由を考えると、本人の発言そのものというより、現代のインフルエンサーに対する警戒心が大きいのではないか。
SNSでフォロワーが増える。
テレビに出演する。
書籍が売れる。
講演活動をする。
こうした流れを見ると、「結局は有名になることが目的なのでは?」と考える人もいる。
しかし、知名度が高いことと、発信内容に根拠がないことは別問題だ。
むしろ見るべきなのは、「何を専門として発信しているのか」「その専門性をどのように身につけてきたのか」という部分だ。
てぃ先生の場合、保育士として子どもと接する現場が活動の土台になっている。
てぃ先生の強みは「具体的すぎる」こと
てぃ先生の発信で特徴的なのは、子育て論を抽象的な精神論だけで終わらせないところだ。
「子どもには優しくしましょう」
「子どもの気持ちを尊重しましょう」
これだけなら、多くの人が言える。
ところが、実際の子育てでは「じゃあ、今この場面ではどう声をかければいいのか」という問題が出てくる。
てぃ先生は、まさにその部分を具体的に扱う。
講談社の紹介でも、子どもとの向き合い方や具体的な子育ての悩みに対する情報を発信していることが確認できる。
2026年にも、子どもの自己主張やきょうだいげんか、成長がゆっくりな子どもの習い事など、かなり日常的なテーマについて発信している。
この「具体性」は、てぃ先生の大きな特徴だ。
「保育士なのに有名すぎる」は胡散臭さの証拠ではない
個人的に面白いと思うのはここだ。
一般的な保育士のイメージからすると、SNSで何十万人、何百万人という規模のフォロワーを持つこと自体が珍しい。
そのため、知名度が上がれば上がるほど「本当に保育士なの?」という逆転現象が起きる。
しかし、てぃ先生の場合、保育士としての仕事と情報発信が完全に別物というわけではない。
保育士としての経験を発信する。
発信を見た人から子育てについて質問が寄せられる。
さらに講演や書籍、メディア出演などにつながる。
こう考えると、現在の活動は比較的自然な流れに見える。
実際、ほぼ日でも「現役の保育士として働くかたわら、専門的な知識を活かして、子どもとの向き合い方についてメディアで発信している」と紹介されている。
本当に胡散臭いなら「現場」との接点をどう説明するか
てぃ先生を見るとき、SNSのフォロワー数だけに注目すると判断を誤りやすい。
むしろ注目したいのは、保育現場との接点が継続していることだ。
講演活動だけではなく、他園の保育へのアドバイスなどにも関わっている。
関西福祉大学の講演会でも、保育士として勤務しながら全国で講演活動を行い、他園の保育内容へのアドバイスにも取り組んでいる人物として紹介されている。
これは「SNSで子育てについて語る人」という一面的な見方とはかなり違う。
てぃ先生は「子育ての正解」を押しつけるタイプなのか
ここも重要なポイントだ。
子育てには家庭ごとの違いがある。
子どもの性格も違えば、年齢や発達段階、家庭環境も違う。
そのため、どんな方法でも100%同じ結果になるわけではない。
てぃ先生の発信についても、すべての家庭にそのまま当てはまると考える必要はない。
むしろ「こういう考え方や声かけの方法もある」と捉えるほうが実用的だ。
実際、てぃ先生はメディアでさまざまな子育ての悩みに答えている。
子育ての情報は、正解を一つに決めるより、引き出しを増やすために利用したほうが役立つ。
「胡散臭さ」を感じたらプロフィールを見る
てぃ先生に限らず、SNSで人気のある専門家を見るときには、肩書きだけではなく、その人が何をしてきたのかを見るのがおすすめだ。
てぃ先生については、保育士資格に加えて幼稚園教諭二種免許状や介護福祉士の資格もプロフィールに掲載されている。
また、書籍、講演、テレビ、Webメディアなど活動範囲が広い。
もちろん、資格や実績があるから発言のすべてが正しいと決まるわけではない。
そこは冷静に考える必要がある。
ただし、「SNSで有名だから胡散臭い」と結論づけるのも早い。
てぃ先生を見ると「専門家の発信方法」が変わったと感じる
昔なら、保育士の専門知識を知りたい場合、育児書を買ったり、専門誌を読んだり、講演会に参加したりする必要があった。
現在はSNSによって、現場で働く専門家が一般の人に直接情報を届けられる。
てぃ先生は、その変化を象徴する存在の一人だと思う。
実際、現在も保育士としての活動と情報発信を組み合わせている。
個人的には、てぃ先生の面白さは「保育士がインフルエンサーになった」という部分より、「現場の知識をSNSで日常語に翻訳している」ところにあると感じる。
専門用語を並べるのではなく、親が実際に困っている場面に落とし込む。
だからこそ、多くの人に届いているのだろう。
まとめ
てぃ先生は、SNSで大きな影響力を持っているため、最初は「本当に信頼できるのか」「胡散臭くないのか」と疑問を持つ人がいてもおかしくない。
しかし、確認できる経歴を見ると、現役保育士としての経験を基盤に、子育て情報の発信、書籍、講演、他園へのアドバイスなど幅広い活動を続けている。
だからこそ、てぃ先生を「SNSで有名な人」というだけで判断するのはもったいない。
もちろん、どんな専門家の意見でも家庭や子どもの状況に合わせて取捨選択することは大切だ。
それでも、公開されているプロフィールや活動実績を見る限り、「胡散臭い」という言葉だけで片づけるような人物ではない。
むしろ、保育という専門分野をSNSという身近な場所まで持ってきたことこそ、てぃ先生が注目され続けている理由の一つと言える。
