「胡散臭い」と感じる人がいる理由
横山英俊さんについて調べると、「AI」「ロボット弁護士」「投資」「暗号資産」「スタートアップ」など、一般的な会社経営者とは少し違ったキーワードが並ぶ。
しかも、発信内容はかなりストレートだ。
日本のスタートアップ業界や投資家に対して厳しい意見を述べたり、AIによって社会がどう変わるのかについて大胆な未来予測をしたりする。
こうしたタイプの人物は、発言だけを切り取って見ると「胡散臭いのでは?」と思われやすい。
しかし、実際の活動を追っていくと、単なる話題作りをしている人物とは少し違うことが分かる。
横山英俊さんは株式会社Robot Consultingを2020年に設立し、AIと法律を組み合わせたリーガルテック事業に取り組んできた人物だ。現在は代表取締役会長を務めている。
「ロボット弁護士」という発想がかなり具体的
横山英俊さんの活動を見るうえで重要なのが、「ロボット弁護士」という構想だ。
Robot Consultingでは、AIを活用して法律相談をより身近なものにすることを目指している。
これは単純に「AIがすごい」という話ではない。
法律は、多くの人にとって必要不可欠である一方、専門家に相談するハードルが高い分野でもある。
「こんなことで弁護士に相談していいのか」
「相談したら高額な費用がかかるのではないか」
そんな心理的・経済的な壁をAIによって下げようという考え方には、社会的な意味がある。
実際、Robot Consultingは労務領域の「Labor Robot」や法律相談AI「ロボット弁護士」の開発を進めている。
単なる未来予想ではなく、実際にサービス開発へ落とし込んでいるところがポイントだ。
横山英俊さんは「耳当たりのいい話」だけをしない
胡散臭く見える人の特徴として、「誰でも簡単に成功できる」「これさえやれば人生が変わる」といった、聞いていて気持ちのいい言葉ばかりを並べるケースがある。
横山英俊さんの発信は、むしろ逆方向だ。
自身のnoteでは、起業や人生についてかなり率直に書いている。
たとえば、人生の困難や失敗を「避けるもの」ではなく、挑戦するためのものとして捉えている。
2025年の記事では、Robot Consultingで新しい壁に挑みながら、ロボット弁護士を世界に向けて展開していきたいという趣旨を語っている。
ここには「楽して成功しよう」という雰囲気があまりない。
むしろ、「難しいから挑戦する」という起業家らしい考え方が強く表れている。
世界を意識した発言も特徴的
横山英俊さんは、日本国内だけを見て事業を考えることにも批判的だ。
過去のnoteでは、日本のスタートアップが国内市場だけを狙うことについて問題提起し、アメリカなど海外市場を意識する必要性を主張している。
もちろん、この考え方が全員にとって正解とは限らない。
しかし重要なのは、単なる精神論ではなく「どの市場を狙うのか」「どういう企業をつくるのか」という事業そのものについて発言していることだ。
起業家として大きな構想を語ること自体は、胡散臭さとは別問題である。
むしろ、何も挑戦せず無難なことだけを言う人物より、賛否が分かれるほど明確なビジョンを持っている人物のほうが、スタートアップの世界では自然ともいえる。
AIについての発信も一貫している
横山英俊さんの発信を見ていると、AIに対する関心が一時的な流行ではないことにも気づく。
AIグラビア、ディープフェイク、メタバース、法律とAIなど、かなり幅広いテーマについて考察している。
特に興味深いのがディープフェイクに関する発信だ。
AIによって本物と偽物の区別が難しくなる社会について問題提起し、そのような時代だからこそAIエージェントやロボット弁護士のような仕組みが必要になるという考えを示している。
つまり、AIを単純に「便利で素晴らしい技術」とだけ考えているわけではない。
AIが社会に与えるリスクまで含めて考えている点は評価できる。
「胡散臭いかどうか」はSNSの雰囲気だけで決めない
個人的にこういう人物を見るときに面白いと思うのが、SNSの第一印象と実際の活動を分けて考えることだ。
派手な言葉を使う。
大きな未来を語る。
強い意見を発信する。
こうした特徴だけを見ると、どうしても「怪しい」と感じる人はいる。
しかし、そこから一歩進んで、
「実際に何をしているのか」
「会社をつくっているのか」
「サービスを開発しているのか」
「過去の発言と現在の活動に一貫性があるか」
を見ると、印象は変わってくる。
横山英俊さんの場合、2020年のRobot Consulting設立以降、AI×法律というテーマを継続して追っている。
ここはSNS上の一発ネタとは大きく違う。
個人的に面白いと感じるのは「異端児」的なところ
横山英俊さんを見ていて面白いのは、万人受けを狙っているようには見えないところだ。
本人のnoteのプロフィールには「天才か反逆者か」というキャッチコピーが掲げられている。
これはかなり強い言葉だ。
普通の企業経営者なら、もう少し無難なプロフィールにするだろう。
しかし、横山英俊さんは自分自身を「既存の枠に収まらない人物」として見せている。
そのため、好き嫌いが分かれるのは当然だと思う。
ただし、「好き嫌いが分かれる」と「胡散臭い」は同じではない。
ここを混同しないことが大切だ。
体験談的に考えると「変わった人=怪しい人」ではない
SNSで起業家を見ていると、一般的な会社員とは違う発想を持つ人ほど、最初は違和感を覚えることがある。
自分自身も、最初に「ロボット弁護士」という言葉だけを見たら、「かなり大胆なことを言う人だな」と感じると思う。
しかし、その後に会社の事業内容や本人の発信を追っていけば、少なくとも思いつきだけで言っているわけではないことが見えてくる。
むしろ、「法律×AI」というテーマを何年も追い続けていることに、この人の本気度が表れている。
新しいことを始める人は、既存の価値観から見ると変わって見える。
だからこそ、「変わっている=胡散臭い」と決めつけない視点が必要なのだ。
横山英俊さんは「胡散臭くない」と考えられる理由
横山英俊さんの活動を整理すると、胡散臭くないと考えられる理由はかなり明確だ。
第一に、AIと法律という具体的なテーマで会社を設立している。
第二に、ロボット弁護士など、実際のサービス開発に取り組んでいる。
第三に、AIやスタートアップについて継続的に発信している。
第四に、成功だけでなく、挑戦や困難についても発信している。
第五に、日本国内だけではなく海外市場まで視野に入れている。
もちろん、横山英俊さんのすべての発言や事業構想に賛成する必要はない。
むしろ、大胆な発言が多いからこそ、一つひとつを自分で調べて判断するのがいい。
ただ、少なくとも「派手なことを言って注目を集めているだけの人物」と見るのは適切ではない。
横山英俊さんは、AIと法律というこれから大きく変化する領域に対して、自分なりの答えを出そうとしている起業家だ。
「胡散臭い人」というより、「普通とは違う角度から未来を見ている人」と考えたほうが、実像には近いのではないだろうか。
